しわ寄せ
いつもの年末。
システム的には完全に止まるなんてことはなくて、たいていの場合は利用者の目に見えないところでメンテナンスをしていることが多い。
割り切った言い方をすれば、法定電断と呼ばれる電力設備の点検、システム切り替え、といった作業が行われるわけで、これらを作る人、守る人は年末は休みたくても休めない日々が続く。
最近は年末年始も休まない完全24時間稼働のシステムがあるけれど、これはこれで大変。つまり、休むシステムの一部を肩代わりしたり、年末の利用者増に向けて運用要員を追加したり、とこれまた一年に一度の大仕事だったりする。
携帯電話各社はドコもがギネス申請するくらいのトラフィックがでるし、鉄道各社は終夜運転。都銀の端末は24時間運転するし、電力会社は夜になっても衰えない電力需要をなんとかしなければいけない(供給はできるんだけどね)。
mixiだって、ピークトラフィックはこれだけの会員増でおそらく読み切れない。メールサーバだって年賀メールの影響でパンクするかもしれない。インターネットのトラフィックは日本でも最大になるんだろうね。
変わったところでは、物流系システムも、書き入れ時。年末はお歳暮配達、クリスマス配達があるし、年末の買い出し需要にあわせて小売店に配送しなければいけない。当然、銀行窓口は休みだから、その分の現金だって市中に提供しなければいけない。この物流だって、年末の強盗の多さを考えるとルートには頭を悩ませるところなのだろう。たぶん。
空港の税関や入管の職員も大変だな。相手がモノじゃなくてヒト、そして当然飛行機にはスケジュールがあるわけで、かといって時間がないからどうぞお通りください、なんてことができるわけでもない。特に最近は手荷物検査が厳しいわけで、さらに負担がかかりますね。
年末だから休む、というのは、実は限られた人々の特権かもしれませんね。その裏側で、その休んでいる人たちを支える人たちがいるわけで、彼らの存在を休みの最中にちょっとだけ思い出してみることが、何よりの慰めになるでしょう。
オレは休むけど。