ってなわけで、OpenSolarisをインストールしてみたわけであります。
この前、会津大学でのワークショップに行ってきたときにもらってきたメディアを、なぜか自宅に余っていたPCにインストール。
ある程度(といっても高校卒業レベル?)の英語力があれば、とりあえずインストールはできる。っていうか、できた。
で、いくら自宅には簡易ファイアウオール付きルータがあるといっても、OSのパッチくらいは当てておきたい、と思うのがWindowsなユーザの常。WindowsUpdateみたいなのね。で、OpenSolarisにも同様のSoftwareUpdateなる機能が存在している。サポートを購入すると、いろんなソフトのパッチを管理できるらしいのだけれど、とりあえずOSのパッチだけあれば何とかなる(はず)。ってなわけで、早速実行してみた。フリーでIDを取得してしまえば、誰でも登録できます!というようなことが英語で書いてあったはず。英語力に誤りがなければ。
GUI画面で、なかなか使いやすい・・・・と思ったら、あらかじめ登録しておいたIDとパスワードを入力すると・・・・ダンマリ。再度「次へ」をクリックすると・・・・「SCN/cacaoのアカウントログインでエラーが発生しました」だとさ。
この事象、何度も再発するので、やはりおかしい。絶対におかしい。おかしいのは、俺か?端末か?ソフトか?ネットワークか?ということで、事象切り分け開始。
俺がおかしいのはこの際仕様通りなので放置するとして、「次へ」をクリックしたときにネットワークのアクセスが行われていない。ということは、ネットワークに接続できていないことがわかった。とすると、これはネットワークか、端末か。
で、実際に検索してみると、「エラーメッセージがでます」というだけで終わってしまっているフォーラムしか見つからず(英語力に乏しいのだけれど、投稿者が激怒していることはニュアンスとして理解できた)。
で、日本語のページだとどうなんだろう?と思ってみると、やはり同じ現象に見舞われている方がおられる模様。ただ、本当に同じ事象なのか、きちんと確認しなければなりません。
ということで、GNOME端末から、直接/usr/bin/updatemanagerを起動してみる。GUIが起動してくるところまでは同じなのだけれど、「次へ」をクリックしたとたん、端末画面にExceptionが大量に。
------ここから
Exception occurred during event dispatching:
java.lang.RuntimeException:
javax.management.MalformedObjectNameException: Invalid character `:'
in value
at com.sun.scn.client.SCNClientSession.login(SCNClientSession.java:388)
at com.sun.cns.basicreg.cacao.ClientLoginCacaoAdapter.loginAccount(ClientLoginCacaoAdapter.java:209)
at com.sun.cns.basicreg.wizard.cli.CmdLineWizard.outCall(CmdLineWizard.java:1109)
at com.sun.cns.basicreg.wizard.cli.CmdLineWizard.output(CmdLineWizard.java:773)
(以下略)
-----ここまで
で、やはり同じ事象が発生していることが判明。ということで、CUI(端末画面)からの登録を試みるわけです。すると、
/usr/lib/breg/data/RegistrationProfile.properties
というファイルを修正しなければならないようなので、viで編集しようとしたら・・・読み取り専用でした。仕方なく、cpでオリジナルをコピーした上で、chmodで600に変更。編集するのは、usernameとpasswordだけ、本来ならhostnameも修正すべきらしいので、ここは自分のマシン名を入れておきました。subscriptionkeyは、購入していないので入力しない(できない)。それでも問題はなさそうなので、編集を終了。ZZと。
で、実行だ!
・・・・結果同じ。
と、そのブログに書いてあった内容をおとなしく実行してみる。もちろん、自己責任で。
# cacaoadm stop
# rm /var/scn/persistence/SCN*
# /usr/lib/cc-cfw/framework/lib/cc-client-adm stop
# /usr/lib/cc-ccr/bin/eraseCCRRepository
# cacaoadm start
途中、いくつかエラーも出てきたけど、気にしないことにする。で、早速コマンドラインから実行開始。
# sconadm register -a -r /usr/lib/breg/data/RegistrationProfile.properties
sconadm が実行中です
ユーザーを認証中...
finish registration!
できたー。
で、GUIからSoftwareUpdateを起動してみると、無事にパッチ管理画面が出てきました。・・・・で、必要なパッチは存在しない、とのこと(苦笑)。まぁ、これで安心できたし、勉強になったということであれば、それはそれでよいことにしておきましょう。
ということで、ようやくOpenSolarisで遊べるようになりました。
感覚的な感想。
Windowsみたいにコントロールパネルで変更できるところが少ない。本来ならコマンドラインでconfファイルを修正するのを、むりやりGUIにしているのだから、当然といえば当然。ただ、初心者が下手にいじって動かなくする、というのは防げるかもしれない。
Atok標準装備。これはうれしい悲鳴です。っていうか、感激です。これが使えないと、とにかく大変なんです。生産性が半分以下になります。俺の場合は。
ブラウザベースのアプリが普及してきたので、OSがなんなのか、というのは特に関係ないように思えます。Webメールも問題なく読み書きできますし。ただ、デスクトップアプリがどれくらい使えるのか、というのはこれからの俺の実験課題というところでしょうかね。
そして、最後に気になるのは、SolarisというOSの特性から勝手に不安に思っているだけなのか、sendmailとかApacheが何の断りもなく動いていたりしないよね?ということ。サーバ利用であれば当然この手のパッチは当てるべきだと思うけれど、デスクトップマシンとして利用する上では、まったく必要ない。このあたり、GUIから設定できるようになるとうれしいかな。っていうか、まだみてないんだけど(おい)。
過去にSolaris7とか、RedHatとか、いろいろいじってきたのだけれど、ここまで簡単になってしまったら、Windowsのリプレースとしても十分に使えるかもしれない。ハイスペックなマシンが必要、という訳でもないし。
ということで、奮戦記は以上。