雑記

mixiに書いている日記の代わりだったりします。

2007/09/22

ベルリン日記(4)

※ この日記は、2007年09月13日 10:22 に mixi に掲載されたモノです。

ということで、ベルリン3日目。

今、ホテルに戻ってきたら、マグニチュードがうんぬん、みたいなことを言っている。CNNに切り替えてみたら、スマトラで地震があったようで。ツナミ、ツナミ、と盛んに言っている。が、今回は震源が浅かったようで、ツナミもそれほどではない、みたいなことになっているらしい。ううむ。オレの解釈が間違っていなければよいのだが。マグニチュードも最大で8.2みたいなことを言っている。small
tsunami has been caused by
earthquakeみたいなことをしゃべっていたのだが、smallはどれくらいなんだろう?50センチでも人が流されるというのに。

ついでに、japanese pm shinzo abe has
resignedっていう字幕が。うん?やめたのね?まぁ、少なくともCNNでは、下の字幕にNEWS:って表示されただけだから、扱いとしてはそんなもんなのかもしれないよ、世界の中の日本。まぁ、CNNはアメリカだから、あんまり自分のこと意外は関係ないのかもしれないけれど。

さて、今日もトラムに乗って、とりあえずAlexander Platzへ。

で、今日は明日の下見をすることにした。道に迷うのは間違いないので、朝食後、電話を交換してくれたおっちゃんに、場所を聞いてみた。おっちゃんが来る前に、実は会場の場所をネットで再確認していたので。でも、こっちにはプリンタがないので、メモを取っておく。Rathausって書いてある。一応、見せてみたら、ああ、それはAlexanderPlatzの先にあるよ、トラムを降りて、まっすぐ行けばわかる、ってなことだったので(ちなみに、おっちゃんはドイツ語専門で、英語はあまり得意ではないのだが、メモと路線図のおかげで、お互い中途半端な英語だったけど、十分に通じた)。

テレビと電話のお礼に、「たばこ、吸う?」って聞いてみた。そしたら「マッチがほしいのか?」と聞き返されたので、持って行ったたばこを2箱(カートンじゃなくて、箱)を渡して、「ありがとう」とお礼を言ってみた。おっちゃんが吸う人なのかどうかはわからないけれど、少なくとも誰かの手には渡るだろう。日本のマイルドセブン、しかも1mgだから、吸った気がしないかもしれないけれどね。

今日も元気に出発!とおもって、外に出たら、寒い。こりゃまずい。ということで、今日はおいていこうと思ったウインドブレーカを取りに戻る。今日は暖かいと思ったんだけどなぁ。

トラムで15分ほど。市街地に15分でこれだけ静かな環境があるのだから、ベルリンの街並みというのはよくわからない。さて、今日は何をしよう?と思って、広場で一服。観光地らしきところはすべて見たし、なんか金儲けのにおいがするところは、それだけの価値があるのかどうか。博物館とか、美術館とか。

で、Rathausを探してみる。たしかに、そう書いている建物が。え?駐車場?と思ったら、その向こう側にさらに重厚そうな建物が。ガードマンらしき人に、メモを見せて聞いてみた。「これだよ、これこれ。入れよ」とドイツ語で。入ってみて、受付の女性にさらに確認してみた。場所は正しいようなのだけれど、住所が違うらしい。駐車場と、その建物の間の通りをまっすぐ行きなさい、といわれて言ってみる。が、その通りに1番地なるものは存在しない。その通り自体が、実は200メートルもないのだから、すぐにわかるってなもんだ。で、「旅行者が困っている風」を装ってみた(実際困っていたのは秘密だ)。すると、地元のおっさん(推定年齢50代)が、「どうした?」とドイツ語で聞いてきたので、メモを見せる。

「そりゃ、あれだよ、あれ」と、やっぱりさっきの建物を指さして教えてくれる。でも、住所が違うんですよ、と言ってみたら、「そりゃ、たしかに、このメモの住所はこの通り道にあるんだが、Rathausといえば、あれしかないよ」(意訳)。再度受付に戻ってみる。英語はだめなのよ、っていうおばちゃんに、メモを見せる。Rathausはここだよね、とドイツ語で聞いてみたら、その通り、との答え。では、これでよいのだ、と思ったら、通りがかった男性に「英語の人なんだけど」みたいなことを言ってくれて、「明日、ここで会議があるのだけれど、その下見に来た。旅行者なのでね」と言って、通訳してくれた。すると、「今月の会議一覧」みたいなパンフレットを持ってきてくれて、「これこれ」と丸をつけたら、今度は親切なおばちゃん登場。ものすごい早口のドイツ語なので、ついて行けない(というか、ドイツ語自体、ついて行けてないのだけれど)。おばちゃん、英語で「ついてきなさい」とずんずん進んでいく。で、ここが会場になるはずだから、明日ここに来て聞けばいいのよ、彼女(受付の女性)はわかってないの。英語を話せる人をすぐに呼ぶことよ、と丁寧に教えてくれた。

ここで、肝心のRathausについて触れておかないといけない。重厚そうな建物、受付のドイツ語しか話せない女性。ガードマンもいるわけだ。そう、市役所。City
Hall。見てびっくり。そんなところで会議するの??

いずれにしても、無料で見るには、非常にいろんなものがある。東京とも姉妹都市らしく、よくわからないけれど「お茶セット」があった。茶筅とか。お茶??それ、東京っていうよりも、日本なんですが。っていうか静岡なのでは??と頭の中に浮かぶのだが、まぁそれを指摘したところに意味はないので放置。他にも、彫像というのか、石膏で作った頭の像(なんていうんだ?)が並んでいる部屋がある。名誉市民みたいな感じの人々なんだろう。「美術室」の臭いがした。うん。

世界地図があった。ヨーロッパが世界の中心になっている地図。たしかに、中東はmiddle-eastだし、日本はfar-east。地図の右側に、ちっちゃくなっている。未知の世界だよね。こっちの人から見れば。まぁ、日本から見ても同じなんだけど。

トイレに行ってみた。ちゃんと「ひも」があって、これを引っ張ると水が流れるのだ・・・と思ったら、「こっちを押す」って書いてあった。車いすなんかで利用する場合の緊急用レバーを引っ張るところだった。危機一髪。違うな。で、鍵をかけたのだけれど、今度は鍵が開かない。押してもだめなら引いてみな。がちゃがちゃしていたら、なんとか脱出成功。閉じこめられるところだった。危なかった。ベルリン市役所のトイレに閉じこめられそうになった日本人なんて、後にも先にもオレだけなのではないか??日本の恥になるところだった。

AlexanderPlatz駅から、歩いて5分ほど。なので、当日の時間も大丈夫。これで一安心。すると一服したくなるのが人情というもの。禁煙表示がなければ吸っても良い、という考え方。おれは好きです。

そういえば、せっかくの1週間乗り放題切符。ベルリン路線図が手元になければ、東京近郊図でかまわない。ちょうど、山手線、中央線、京浜東北線、湘南新宿ラインが走っていると思ってもらえればよい。山手線にあたるSバーンが42番と41番で、内回り、外回り。中央線も3路線くらいあるので、黄色い電車と、オレンジの電車、そして青梅特快くらいに思ってもらえればよいのかもしれない。日本で言う快速電車みたいなものじゃなくて、各駅停車で、行き先が違うだけ、ではあるのだけれど。

山手線の東京をOstkreuz、新宿をWestkreuzと思ってもらえれば、AlexanderPlatzはお茶の水付近。ここから伸びるUnter
den Lindenが一番のメインストリートで、東京でいえば、歌舞伎町とか、渋谷センター街みたいな。ただ、すごく広々としていて、ごっちゃりしていない。高いビルなんて、ほとんどない。5F、といっても日本のデパートの1.5倍くらいだから、そう考えると、仙台のデパート群に近い高さ。それ以上はムリなのか、それとも作っていないのか。隣のホテル(駅前の一等地だわな)は、20F以上ありそうなんだけれど。

ということで、いったんお茶の水から東京に向かい、そこから山手線で新宿に北回りで向かう。山手線も、本当の東京は北側だと思っているので、同じようなもんだろう、という非常に単純な考え方で、北回りに。そして、新宿について、ホームにあったハンバーガースタンドで、簡単にハンバーガーと紅茶で昼食。ハンバーガーに使われていたのがチーズではなくバターで、これがまたおいしかった。パンが固めで、これまた食感十分。紅茶とセットで3ユーロ程度。

あ、今CNNで、シンガポールにいる12歳の女の子がビデオ映像を送ってくれた、ってなことで、その映像と、その女の子が電話インタビューを受けている。アナウンサーが「勇気のある行動でしたね」と。えええええ。なんか違わない?確かに、映像を見ると、何度か停電しているように見える。ただ、これがビルの何階なのか、というのは聞き漏らしてしまった。おそらく、高層階なんだろうと思う。シンガポールだし。アナウンサーも「安全に行動してください」みたいなことを言って、電話を切ったが「信じられない揺れですね」ってなことを言っている。まぁ、数年前には、もっと信じられないツナミがおそってきているのだが。もう、話題はイラク戦争に。CNNはこの手の情報を扱うことが多いな。日本ではまったく問題にされていないのだけれど。まぁ、イラク戦争はアメリカにとっての国内問題でもあるわけで、言われてみれば納得。

そして、中央線でお茶の水まで戻ろうと思ったのだけれど、途中、Marktの文字がある駅を発見、ぶらり途中下車。だって、Marketだもん。なんかあるかもしれない。

と、アテもなく雑貨屋なんかを見て回る。グッとくるようなものはあるのだけれど、高い。そして、買ってどうする?みたいなものが多い。結局、店内で写真を撮ることもできず、ふらふらと歩いていたら、AlexanderPlatzに戻ってきてしまった。お茶の水から東京まで歩いた感覚ですな。といっても、10分も歩けばついてしまうわけで、縮尺は東京と同じではない、というところに注意が必要。

あ、安倍総理が出てきた。記者会見してるみたい。内閣総辞職みたいだね。必ずしも成功したとはいえない、みたいなことをいってる。スキャンダルで傷ついた政党、っていう評判らしい。後任は町村さんらしい、みたいなことを言って、この話題も3分で終わり。

で、昨日も来たデパートへ。ここで、英語の時間に教わっていたハズのことを実体験する。そう、1Fは「1階」ではないのです。2階なのです。あ、そういえば、と、欧米を実体験してみた。だから、5Fは、日本語では6階。ふうん。ちなみに、日本でいう1Fは「E」ってかかれています。Entranceのことなのかな。

今日はデパートを隅々まで見てみることにした。最上階から降りていく。最上階は、おもちゃと家電、そして(なぜか)女性用下着。なんだなんだ、このフロア構成は、と思ったら、家族でバラバラのフロアにならなくても済む、というのがコンセプトらしい。それを知れば、わからないことでもないが、単にフロアマップだけ見たら、「なんだ?」と思うに違いない。

家電。なぜか、こちらではンニーが人気。シャープは隅っこ。んんん?携帯もソニエリ、ノキア、ってかんじ。LGが意外とがんばってた気がする。iPodの人気はあんまりないみたい。というのも、トラムでも電車でも、音楽は携帯で聞いてる人が多かったな。携帯と音楽は同じもの、っていう感覚があるのかも。

パソコン。うーん、キーボードがドイツ語仕様なので、まったくわかりません。ウムラウトキーがあるどころか、「Y」が「Z」の位置にあって、なかなか使いにくいだろうな。っていうか、どのキーボードが標準なんだろう?と思ってみたり。価格は、日本の1.5倍くらい高い印象。秋葉原で買い物する感覚がわかった。直感的だけれど。同一製品で比較するには、ちょっと数が不足。デパートの家電売り場よりは充実しているけれど、日本の電気屋、とは絶対に違う。

おもちゃ。LEGOブースはあった。が、これも「何かが作れるレゴ」セットで、「バケツにたくさんあります」みたいなのは2種類しかなかった。これもバケツ型で60ユーロとか。これも日本の方が安くないか?と思ってみたりした。

この最上階以外はどうでもよくなり(苦笑)、結局昨日と同じ1Fへ。そういえば、LAMY
2000がほしかったのだ。なので、それをお願いする。太さをFに指定して、試し書きをさせてもらう。これでよし。クレジットカードの裏に署名をしていないので、パスポートを見せて確認してもらう。サインもパスポートと同一で。

そういえば、昨日の免税書類も持っていたから、税金の払い戻し手続きを一緒の紙にしてもらうことにした。快く引き受けてくれた。よしよし。

さて、今日の夕食は??と考えてみた。ドーナツ屋がある。DUNKIN
DONUTSってのがある。言えば店員さんが取ってくれるスタイルではあるのだけれど、店員さん、あの「包み紙」で手づかみ。あんまりたくさんは食えないので、中でも毒々しい色のものを選んでみた。さて、食えるのか?(おい)。ここで、50ユーロを崩そうと思ったら、「だめだよ、そんな高額」と断られる。うーむ、ホテルで崩すか、と思って、トラムでホテルまで戻る。1つで1.2ユーロ程度。物価、やっぱり高くない?円が弱いだけ??

で、トラムの駅(というか停留所)に歩いていく途中、すっかり現地人扱いになってしまったのか、パンフレットをもらったり、道を聞かれたり(苦笑)。どう見てもアジア系の顔ですが?どう見ても怪しい風体ですが?どうみても(以下略)。下手にドーナツ買ったからかな。

「すみません。私も旅行者なもので、英語は話せますが、道には詳しくありません」と丁寧に謝り、彼らの人選に駄目出しをしたのだった。「どこにでもいそうな現地の人」を演じさせたら、オスカーはもらえるのでしょうか。オレ。一応、何があってもいいように、iPodをつないで、イヤホンを耳に入れるところまでで、再生していない「ハッタリ」をカマしているので、英語であればなんとなく意味はわかるし、車内アナウンスを聞き逃すこともない。これ、意外と使える手だね。現地の人を装うために、カメラを持っているふりをしない。音楽を聴いているふりをする。郷には入れば郷に従え。ベルリンにいるときは、ベルリン市民と同じようにしてみるとよいのです。気にすることはない。オレのことを知ってる人は、ベルリン市内でも、今日の午後到着予定の師匠以外にはいないんだから。
ホテルに戻って、50ユーロを、10ユーロ5枚に両替してもらう。「ドーナツは買えたんだけど、飲み物が買えなくてね」と軽いジョーク(でも事実)をかましながら。

ああ、英語は結構話せる、と思いこんでいる人が多いと思うんですが、ヒアリングとリーディングは、初見(聞)でだいたい意味はわかります。欧米の小学生程度の語彙力じゃないでしょうか。SEなので、用語として意味がわかるものはありますが。とりあえず、相手が笑ったら、笑っておけばよいし、適当な英語でも十分に意味は通じるんです。日本でも、「Aasakusa?」だけで意味がわかるでしょう?そんなもんです。日本語の外にでると、信じられるのは自分の現金、クレジットカード、パスポート、経験、カン、そして度胸。これだけです。


さて、明日を考えて今日は休むとして、ドーナツ、食えるのかなあ・・・・写真をお楽しみに。

ああ、そうそう。日本企業の広告もあちこちで見かけます。パナンニックとか、ンニーとか。ツャープとか。いや、アルファベットで書いてるから、間違ってるわけではないのだけれど、あえてカタカナ表記では間違ってみた。

そうだな、明日は師匠と1日なので、その後は循環バスで観光(これも1週間乗り放題切符で乗れる)してみようかな。あ、クラシックのCDも聞きたいな。DVDは買っても(普通には)見られないし。

できるだけお金を使わない、シンプルな旅。スーパーの買い物とか、壁にそって1キロ歩くとか、山手線半周とか。いや、おもしろい町ですよ。落書きの多さも。「っていうか、これ、どうやって書いたの??」と思うような場所に落書きがある。その道のプロがいるんだろうな、きっと。

そうそう、今日、ちょうどAlexanderPlatzにデパートができたとか。これも、現地の人に配っている「開店チラシ」をもらったからなんだけど。結局いかなかったのだけれど、開店からすごい人で、なんでもけが人が出たとかでないとか。いかなくてよかったよ。ま、ちょっと落ち着いてから行きましょう。

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