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2004/11版 その1



2004/11/01 (月)

頭が痛い

午後から頭痛。しょうがないので、早めに会社を出て、とっとと車中の人に。ぐっすり。頭痛はなくなったが、念のために早めに寝ることにする。



2004/11/02 (火)

僕は 楽天を 応援 しない

ガキの頃から大学を出るまで、仙台市民だった。宮城球場はご近所だった。もっと言えば、中学校すぐ近く(おそらく2番目に近い)だった。だから、仙台に野球がくるという話は、本当にうれしかった。仙台人の隠れていた魂に火を付けたに違いない。

でも、オレは、(少なくとも今のところ)楽天を応援しない。地元密着とはいいながら、どうもそれが口先だけのことにしか見えないから。その理由はきわめて単純。地元に密着というなら、なぜ地元企業の社長に面会していないのだろうか。仙台であれば、藤崎の社長、東北電力の社長、七十七銀行の頭取、河北新報の社長あたりに経営委員会に入ってもらえばいい。そっちが先だろう。なにも東京の大手企業の社長に先に経営委員会のメンバになってもらって、必要であれば仙台の企業に、というスタンスは、なにより地元密着とはかけ離れているような気がしてならない。

地元に密着したいのなら、はっきり言って綿密な戦略は不要だ。それ以上に、地元の人が持ってきたアイディアを実現する資金力と柔軟性があれば、いくらでも地元には密着できる。本当に地元密着なのかどうか、結果を見るまでは応援するどころか、批判的に見てしまうのは、球団がほしいという以上に、地元が好きだからなのかもしれない。



2004/11/03 (水)


2004/11/04 (木)

面はゆい

おもはゆい、と読む。意味は調べてもらうことにする(手抜き)。

ソーシャルネットワーク、というと聞こえはいいが、単なる「お友達リング」(注:リンクlinkではなくリングring)のmixiに招待してもらった。そして、友達の友達はみな友達だ、という方式で自己紹介を繰り返していく。そこにはコミュニティが存在する。それほど堅いモノではなく、「動物占いがペガサスの人」「野球好き」といった名前だ。ほとんどの場合、コミュニティの参加に条件はない。仕組みは単純だ。

これを技術で作るに当たって、それほど難しいことはない。DBのレスポンスタイムを考えるくらいだろう。あとは、友達の友達関係をRDBに持っておくことくらいだろう。

この技術で作成されたシステムで構築された人間関係を、社会学的に考えてみる。評論はいくつもネット上で公開されているだろうから、あまり深いことを考えないとすると、友人が洗い出した自分というのが見えてくる。他人から見た自分に対する表現は、多ければ多いほど、自分を洗い出してくれる。つまり、自分の考える自分を「絶対的な自分」と表現するなら、他人の考える自分である「相対的な自分」を、客観的な(ここでいう客観的とは、完全に相対化されたという意味ではなく、他人の視点でみているという意味でしかない)自分を見つけ出してくれる。それが「面はゆい」のだ。

自分のことを表現してくれた人には大変申し訳ないが、自分の紹介文に書かれている言葉が面はゆくてしょうがない。きっと、褒め殺しの一種なんだろうと、妙に自分を納得させつつ、「うそつき」と呼ばれないように、せいぜい無駄な努力を心がけるしかない。



2004/11/05 (金)

技術力って、なんだろう

この業界、必要なのは技術力。営業力も必要だけど、本当にものを作れることの方がなにより重要。営業だから技術力が不要かと言われると、そうではない。営業だからこそ、技術力が必要。

では、技術力の定義って、なんだろう。ソースコードが書けること?ルータの設定ができること?装置の電力設備を調整できること?(ところで、この業界ではよく「調整」という言葉を使うのだが、結局、「調整」とは「追って解決策を検討します」と言っているだけでしかないと思うのは、気のせいだろうか?)ヘキサダンプが生で読めること?回線種別と特性についての知識があること?

プログラマにとって、ソースコードを書けることは当たり前。電気屋にとって電力の計算ができるのは当たり前。電話屋にとって、回線種別を知っていることは当たり前。では、SEにとっての「当たり前」って、いったい何だろう?

そして、その「なにか」が見つかったところで、自分にはそれが備わっているだろうか?



2004/11/06 (土)

気が休まる

久しぶりの休日。というか、自分の周囲で起こったプライベートな出来事に忙殺されていたからなのだが。久しぶりに休めた。週休2日がこんなにうれしいと思ったことはない。

部屋の掃除、本屋で立ち読み、コーヒー豆を買いに行く・・・・・したいこと、するべきこと、しなければならないこと、やってみたいこと。順序を付けるのももったいないくらいの休日。当然、しなければならないことから片づける。それでも時間がある。逆に言えば、それだけのことをする時間すら存在しなかったと言うことなのだ。

来週は何しようかな。



2004/11/07 (日) なんじゃこりゃ

近所のスーパーにて

インスタントお汁粉なるものを売っていた。それ自体に問題はない。問題は、そのPOPに、「(商品名)お餅とあんこが入っています!!」と書いてあったことだ。お餅もあんこも入っていないお汁粉が、世の中に存在するのだろうか。それとも、オレが無知なだけなのか、主婦には訴求力のあるPOPなのか。

そして総菜コーナー。Atokでは「そうざい」には「惣菜」ではなく「総菜」を使うべし、と出てきたが、それは問題ではない。問題は大学芋、だった。大学芋は大学芋であり、サツマイモにみたらし団子よりももっと甘ったるい餡をかけ、さらに黒ごまをふりかけてあるもの、だと思う。すでに「お汁粉」で自分の無知(またはPOPのアホさ加減)がわかったので、断定口調にすることに引け目を感じてしまっている。その大学芋には、「大学ポテト」というシールが貼ってあった。この総菜はそのスーパーで作っている。感熱ラベルに印刷している「大学ポテト」は、「大学ポテトですが、何か?」といわんばかりのオーラを放っていた。ちなみに、その隣に置いてあった「筑前煮」らしきものは、「筑前煮」だった。地域によっては「ガメ煮」という言い方もあるようだが、地域によって大学芋を「大学ポテト」というのでしょうか。特に福岡のみなさん(「ガメ煮」は福岡地方の言い方)。

すでに自分の言語感覚がまったくもって失われてしまっているのだが、最後がすごい。買い忘れたものがないかと、ショッピングカートを押しながら、ぐるっとまわっていたら、地震の影響だろうか、防災関連グッズが置いてあった。簡易型消化器とか、カセットコンロ用ボンベとか。その中に、「防災グッズ どん兵衛」。いつの間にどん兵衛はインスタントヌードルから防災グッズになったのか。しかも、通常80円くらいで売っているのに、防災グッズに格上げされたのか、98円になっている。確かに、お湯を注げば麺になる。終わったどんぶりの使い回しは(強度は弱いが)できる。頭にかぶればヘルメットにもなる(なりません)。さらに問題なのは、その防災グッズの中に割り箸がなかったこと。みなさん、避難するときは、箸も忘れずに。

近所のスーパー、恐るべし。


川を渡る。君のいる街へ。

そんな歌詞があった。よく覚えていない。

何か意味があったわけでもなく、土日は街を歩こうと決めている。もちろん、誰に会うわけでもない。そんな約束ができる精神状態でもない。一人でいることが、何より楽だから。

そして、いつものように駅に向かう。電車に乗るためではなく、駅の周りの店をふらつくだけで十分だから。そして、いつものように川を渡る。太い川なので、橋も長い。歩いていると、いろんなことを考えた。雑、というのが正しいのだろう。これといって何かを考えていたのではなく、いろんな思いが一気に広がってきたのだから。

自分の持っている技術のこと、自分の来し方行く末、そして、と考えたところで、ふと目の前の光景に気が付いた。太陽が沈みかけて、風で揺れる水面に陽がさしている。そして、その上を鳥が飛んでいる。考えたところでしょうがない、と思ったのか、それともその光景に気を奪われたのか、その後の感情の変化は覚えていない。ただ、結論として、わだかまりがなくなった。

最近へこみがちな自分を勇気づけてくれることを希望しながら、一人が気楽だという矛盾を抱えている。その矛盾を、いままで放置していた。それに気づかせてくれたのは、なんということはない、橋の上から見る川の水面だった。



2004/11/08 (月)

災害対策

NTT以外にも、加入電話事業に参入する事業者が出てくる、という。

電報は打てるのだろうか。警察や消防にかかる番号は用意されているのだろうか。時報は使えるのだろうか。電話番号を調べてくれるサービスはあるのだろうか。今、NTTで使える3桁番号はどうなるのだろうか。

おそらく警察や消防は使えるようになるのだろうが。さて、災害対策は。輻輳制御、総量規制といった問題は、携帯キャリアでも同様だろうが、ポイントはそこではない。

新潟の地震をみても、NTTは光にしてもメタルにしても、なんとか耐えうるビルの中で、自家発電で乗り切って、何とかしのいでいる。ライフラインとして、復旧に全力を挙げているに違いない。そして、さらに報道機関や政府の通信回線確保の動きに会わせて、さらに設備を増強しているに違いない。遠距離回線を太く確保するのと異なり、当然、家庭用加入電話は、基地局から加入者端末までは距離が短くとも、細い線のルートがたくさん出てくる。

新しい事業者が出てくるのは、全くかまわない。それで料金が安くなるのなら、大歓迎でもある。でも、いざというときに使うのが電話。それが制御できない、復旧しない、というなら、考えなければならないこともあるのかもしれない。



2004/11/09 (火)

心の病

風邪をひく、熱が出る、体がだるい。身体的な症状でしかない。やる気が出ない、外に出たくない、何もしたくない。これは精神的な症状になる。

週末はかなりの気合いを入れないと外出しない(目的のない外出が嫌いだという理由もあるが)。何もなければ電話もしない。目的外の行動は取りたくない。つまり、早い話が軽い引きこもりなのだろう。それが心の病といえるかどうか。

会社に行く。(少なくとも自分にとっては)理不尽なことで怒られる。前々から指摘していたのに、直前まで放置される。そのくせに、優先度の低い作業ばかりが指示される。今日の今日、という作業が突然降ってくる。予定していた作業ができなくなる。それに対応できるうちは、何とかなる。対応できなくなれば、フラストレーションがたまる。人当たりもきつくなる。

仕事上、個人的な感情を表に出すことは難しい。周りを見ながら進める仕事。そう考えると、自分に向いている仕事なのか、と気になることがある。もちろん、一通りの作業が終わってから。そして、向いている仕事があったとしても、それが自分の生活を維持できるのか、自分のキャリアを形成する上でおもしろくなるものかと、逡巡する。

一通り逡巡していると、結果が出る。自分は金をもらって作業をしているのだ。だから、それがどんな作業だろうと、少なくともそれが自分に与えられた作業である限り、プロの仕事をしなければならない。自分のことを考えるのは、仕事のあと。

そして、その結果に、そんな時間があるのだろうかと、今日もまた過ぎていく。



2004/11/10 (水)



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