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「Sugaken's Web Page[note]」
2004/09版 その2



2004/09/11 (土)

なにもすることなく

近所に買い物に行って終わり。



2004/09/12 (日)

スパムからモラルについて考える

1日に約100通のメールを受け取る。そのうちの約半分がスパム。つまり、本当に必要なメールは50通くらいしかない。「WindowsXPが安く買えます(たぶん海賊版)」といったもの、「5億円稼いだ人がいる謎の商法とは?(法の網をかいくぐる商法に違いない)」といったもの、「どのケーブルテレビでも簡単に見られます」といったもの、「家庭用医薬品を安く買えます!」といったもの。こういったものは、たいてい英語で書かれている(ので誤解しているかもしれない)から、まず読まない。たんなるディスクエリアの無駄遣いである。

そして、困るのが、どこかで会員登録をした会社からくるメールマガジン。削除する時に、アドレスだけ入れれば解除できる仕組み、解除用のURLがメールの中にかかれているのであれば、まだまだ好感が持てる(とはいえ、解除しようとしているのだが)。ログインしないと解除できない、といわれると困る。どんなIDだったのか、問い合わせないといけない。場合によっては氏名や住所を知らせないと答えてくれない、というサイトもある。これは困る。解除しようにも解除できない。

ふと考えた。メールソフトのアドインで、「User Unknown」を返答してくれるソフトがあれば、メールの配信が止まるのではないか。つまり、逐一このソフトに返答させれば、いつの間にか配信リストから消えてしまうのではないかと。

では、差出人に戻るとして、誰に戻るのか。結論から言って、そんなソフトは無駄だと言うことに気が付いた。スパムは、「Fromを詐称している」からスパムなのであって、UserUnknownであったとしても、戻りようがないメールなのだ。これでは、「解除が面倒なメール」については問題ない(かなり手荒だが)としても、結局、本当のスパムを防ぐことはできないと言うことになる。それでは、あまり意味がない。

技術が使われることに問題はないし、その技術が普及していくことも必要。でも、それを悪用することは、モラルとか常識といった壁を乗り越えてしまえば、誰にとがめられることもない。世界で初めての分散型ネットワークは、当然のことながら、閉じた世界であった。だから、悪さ(悪意を持っているかどうかにこの場合は関係はない)をしても、その原因を追究することは難しくなく、それ故に誰もが安心して使えるネットワークであったのだと思う。

しかし、ネットワークが「閉じた世界」から「インフラ」になり、その途絶が「通信からの孤立」とされてしまう時代になった。技術が普及していくこと、今までできなかったことができるようになったことは、悪いことではない。でも、「閉じた世界」から「オープンな世界」に進化していく過程で、きっとユーザのモラルはユーザ数に反比例して低下していくのだろう。

ただ、これだけをとらえて、「だからネットワークは」というつもりはない。一つだけ例を挙げるとすれば、それは「車」である。免許が必要という点を除けば、マナーのいい人も悪い人も、犯罪からの逃走に使う人も、暴走族だっている。暴走族を見て、「だから車って」という人もいなければ、「最近のドライバーは」という人もいないだろう。つまり、マナーの悪い人が「相対的に目立つ」ということでしかなく、それをもって全体を断罪してしまうような「最近の若者は」という議論にもならない。

モラルを守らせることは難しいが、新しい技術で「技術的に不可能」にするのも、やはり芸がない。この解決策を柔らかく生み出すには、どうしたらいいだろうか。そんな技術を、我々は生み出せるだろうか。



2004/09/13 (月)


2004/09/14 (火)

間違い(テレビ)電話 −モラルをさらに考えてみる−

電話が鳴った。画面には「テレビ電話着信中」とある。でも、知っている番号ではない(電話帳に登録されていない)。とりあえず、誰かに見られて恥ずかしい顔ではない(とはいえ、端整な顔立ちでもないが、少なくとも指名手配犯ではないので、恥ずかしくはない)ので、電話にでてみた。すると、つながって数秒、先方は「あっ」といって電話が切れた。

なにが起こったのか、しばらくわからなかったが、結局、間違い電話だと言うことがわかった。電話番号も通知されていれば、先方の顔もよく見えた。いくらあわてていたとしても「あっ」で電話を切っては、ばっちり覚えられてしまうではないか(といえるほど、鮮明に顔を覚えているわけではないが)。@p 電話番号通知も、テレビ電話も、技術的に悪用を防ごうという目的で作られたわけではない。つまり、相手の番号が事前にわかるという仕組みは、コールセンタでは必須の機能だし、テレビ電話は世の中でも「未来のしくみ」であったに違いない(残念ながら、21世紀になってもASIMOが限界なのは、手塚治虫に謝るしかなさそうだが)。

その技術が、結果として悪用できないようにする。そんな技術が、ひょっとしたら必要なのではないか。


ついにでました −未知の生物−

ゴキブリ。彼は、オレの部屋に突然現れた。驚いたオレと、それに気が付いた(ように見える)ゴキブリの間には、なんと殺虫剤のスプレー。思わずゴキブリに向かってジェット噴射。じたばたしている。かまわずジェット噴射を続ける。彼はひっくり返って絶命・・・・していない。手元にあった区の広報誌で、これでもかとたたき続ける。バシバシ。と、絶命した。丁寧にさらに殺虫剤。彼を葬ってあげた。念のために、今日は部屋の中でたばこを吸わないようにしよう。火気厳禁の殺虫剤を、これでもかと噴射してしまったから。



2004/09/15 (水)


2004/09/16 (木)


2004/09/17 (金)

そういえば気になっていたこと

血圧を測ってもらうとき、聴診器を腕に巻いた輪っかに、聴診器を差し込む。これって何の意味があるのか、どういう意味があるのか、よく分からない。結局自分にはあまり縁がないと思っていた。でも、調べてみればなんか発見があるだろうと思って、調べてみた。見つかった。つまりこういうことらしい。ということは、世の中の血圧計はちゃんと音を聞いていたんですね。知りませんでした。



2004/09/18 (土)


2004/09/19 (日)

上野の街を歩く

大学の同期が東京に出てきたというので、上野の街を歩いて、昼飯。刺身付きで800円のサービスランチ。マグロの赤身が冷凍物だったのは、まぁご愛敬ということで(仙台だったら冷凍物なんてあり得ないのだけど)、800円の価格ではかなり満足。その後ドトールでゆっくりと一服。

5年前には想像もつかない会話だった。話の中に「上司」「部長」「社内」・・・・5年前なら「単位」「授業」「先生」「食堂」だったのだが。ずいぶんと(言葉だけは)変わったもんだと思ったが、話してみればなんと言うことはなく、すんなりと5年前に戻ってしまったのだった。ただ、その場所が仙台の田舎ではなく、上野のドトールになってしまい、当時18歳だった俺たちが、二人ともトシを食ってしまったというだけ。時間がたってしまったと言うことなのだろう。

業界も違えば、職種も違う。そこでいろんな話をする。得られることが多い。でも、そこには打算はない。利益を求めることもなければ、求められることもない。同期ってのは悪くない。



2004/09/20 (月)

忘れていた記憶を取り戻す−アイロンをかけるということ−

ずっと忘れていた。毎週日曜日にアイロンをかけると言うこと。乾燥機に入れてしまって、それで乾いたもんだからそれでいいと思っていた。だから、乾燥機でしわになった洗濯物をそのまま会社に着ていった。汚れてる訳ではないから、気にしていなかった。

そして、ずっとアイロンをかけるのを忘れていた。忙しかったのは間違いない。そして、アイロンをかけながら、何も考えない時間を楽しむ余裕もなくなってしまった。何も考えずに、目の前のしわを伸ばすことを、自分の中から消し去ろうとしていた。言葉にすると大げさだが、自分にとって、それはある意味でゆっくりとした時間が流れていた。そして、それを楽しむこともなくなっていた。

久しぶりにアイロンをかけた。どんな心境の変化があったのか、自分でもよく分からないが、何も市内時間ではなく、何も考えない時間。おそらく、XOOPSの本でも探そうと思って近所の本屋に向かって歩いているとき、ぼーっと何も考えない時間があった。そして、その余裕を楽しむことがなくなったことに気が付いてしまったのかもしれない。

久しぶりのアイロンは、時間がかかった。当時なら5分で1枚くらいなら平気でアイロンがかけられたはずが、10分くらいかかってしまった。でも、その分だけ、何も考えない時間があった。そして、その間の時間の流れは、いつもの週末(今日は祝日だが)よりも、ゆっくりとしていた。

仕事は仕事。でも、それだけではない。そんなことを、なぜかアイロンをかけることで思い出してしまったということに、自分でも少しおかしくなった。




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この日記は、GNSを使用して作成されています。