VOW16巻を買ってしまった。
学生の頃、若気の至りで作り上げた「入退室管理システム」が、今日、役目を終えて終了します。
Windows9x系で、IDとパスワードを入れないとPCが使えない、という単純なモノですが、レジストリ巡回機能、スクリーンセーバ、ID管理まで簡単にできるように、なぜか当時の自分は勢いで作っていました。
勢いというのは恐ろしい。結局、このシステムすべてにかけた行数は10キロ行。最適化してないから多いだけだと思ってますが。当時、PDという概念があれば、もっと楽にプログラムが書けたのかもしれません。
実は、このシステムは時代に逆行する「ネットワークを使わないで利用者を認証する」という仕組みを持っています。なので、仕組みはきわめて単純。通信シーケンスもポート番号も関係ありません。当時は、TCP/IPのOCXがついているVBが高かった、というのが単純な理由なのですが(ついでに、勢いで作るプログラムでは、通信周りまで考えきれなかった、という理由もあります)。
ソースコードは、ひっそりと自宅のCD-Rに保管してあります。役目を終えた今、過去の遺物として、後生大事に取っておきます。
ネットワークに限らず、データベースに限らず、自分の知っていることは他人も知っている「はずである」という誤解は意外と多い。そして、さらにひどいのは「知っていなければならない」または「知っているべきである」という強要を伴っている誤解。「しらなくても仕方ない」という解釈にはレベルがあるとしても。
どこに行っても説明責任とかアカウンタビリティとかいってるくせに、ことSEは自分の専門領域(または業務領域)のことは、みんな知っていることであり、こと同じSEに関しては、方式にしても業務にしても「知っているはず」という思いこみが出ていないだろうか。「知っているべき」とか「知らないのは恥」とか思ってないだろうか。
まさか、お客様に対して「知っているべき」と思っているSEはいないと思うけど、相手がSEであれば、きっと「知っているはず」と思いこむ。思いこみ排除の根本は、きっと「内部への説明責任」に違いない。それが出来ない限り、ものを作ることは絶対に出来ない。
だから、バカにされたように「知らないの?」と聞かれたら、「それが意識ズレを起こさないようにするために説明してください」と、紳士に答えることにしよう。それがイヤミに聞こえたとしても。
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