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2004/07版 その1


[前日へ続く]

2004/07/01 (木)

時間とお金 −time is moneyは本当か?−

世の中、「時給」という言葉がある。1時間あたりの給料がいくら、という給料体系。でも、それが「店員さん」とか「ガソリンスタンド」なら、何となくわからなくもない。でも、それが「能力」に大きく左右されるような仕事でも、やっぱり時給という考え方はあるのだろうか?

つまり、「プログラマ」とか、「医者」とか。もっとも、プログラマは何行書けたかではなく、どれくらいのロジックが実装できるかの問題であり、医者だって風邪の患者を何人みたかではなく、患者の納得できる診療ができていることが前提になるのだが(間違っても、コメントを数百行も延々と書いているプログラマに生産性があるとは思えないし、なんでも手術すればいいという医者が、納得できる診察をしてくれるとも思えないが)。

つまり、時間拘束をするのであれば、その人に依存するようなものでは(本来は)いけないのだろう。つまり、「この仕事にいくら支払います」でなければならず、「この仕事が完了するまで、1時間あたりいくら払います」は、能力のない(つまり長時間かかってしまう人)が高い給料をもらってしまうという負の相関を示してしまうことになる。

その人の能力を適切に測ることができるかどうか。そして、それに見合った給料を払うことができるかどうか。前者ができていないから、後者もできていない。前者が達成できるのはいつのことだろうか。


2004/07/02 (金)


2004/07/03 (土)

席を譲るか、寝たふりするか? −優先席ではない席の取り合い−

電車の中での二人の会話が、なんとなしに耳に入ってきた。

「譲ってもらえるって思いこんでる酔っぱらいのジジイが目の前にたっててさ、寝たふり決め込んだよ。優先席じゃないんだもん。酔ってなかったら譲ろうとも思ったんだけど、グテグテに酔っぱらっても、ちゃんと吊革につかまってたってるんだよ。でも、そういうときに限って譲ってもらおうとするんだよね。」

なるほど。きっと、想像するに、そのジジイは素面であれば「オレは年寄りじゃない」とでも言いそうな人なんだろう。でも、そういうときに限って、席は譲ってもらえるものだと思っていると言うことなのだ。なるほど。よく分かりました。その気持ちもわからないではない。そういう自分勝手なことを言う人も、世の中にはいると言うことなのだろう。

普段、電車ではずーっと眠っているのだが、新しい考え方を見せてもらった気がした。


2004/07/04 (日)


2004/07/05 (月)


2004/07/06 (火)


2004/07/07 (水)


2004/07/08 (木)


2004/07/09 (金)

温故知新 −古きを捨てて、新しきを生み出すこと−

まぁ、毎度のことながら、仙台から東京に向かう「はやて」の車中。そういう時じゃないと、なかなかコラムを書く時間がないという気もするけど。

仙台に言った理由は簡単。大学の頃に作った「利用者認証システム」の停止祝い。そう、作成から8年たっているあの仕組みが、ついに今度停止を迎える。いわば「火落とし」である。SEになるきっかけもくれたし、自分がSEとして飯が食えるかどうか、ユーザはきちんと見極めてくれた。非常に思い出深いシステム。

今、もう一度作れと言われたら、きっと数年かかっても作ることはできないだろう。それだけ、自分にとっては渾身の力作だった(が、他人から見れば究極の駄作だった)し、大学の歴史には間違いなく残ってくれることだろう。

作ったのは98年7月。3ヶ月くらい試行錯誤を重ねて作った。要件を決めて、設計をして(当然、設計書なるものは残っていない。オレの頭の中だけ。だって当時は学生だもん)、プログラムを固めた。プロトタイプは3日くらいで軽く作ったような気がする。その後、異常系というか誤動作しないようなプログラムを追加して、半年くらいで完成した。ユーザも協力してくれた。当時から気にしていたのは「マニュアルいらず」の操作性と、「下手に異常終了するなら、マシンの電源を落とす」という割り切ったセキュリティだった。それが、今のシステム作りにどれだけ反映されているかというと、恥ずかしい限りなのだが。

唯一誇れるのは、10キロ行のプログラムを書き上げ(もちろん、最適化されていないのだから、汚いソース。きれいにすれば半分くらいにはできるのだろうが)、ノンバグ、ノントラブルで5年間動き続けたという実績。規模が小さいから、バグ曲線も短いと言われればそれだけの話だが、後に会社に入ってから知ることになる開発工程を、すべて一人で独学で(というかオレしかいなかったのだが)学生時代に経験できた(と同時に、バグ修正の横展開で別バグを出したり、デグレを起こしたことも数知れないのだが、それも明るくはないがSEには必要な経験ということで勘弁してください)というのは、今の自分に非常に大きなプラスになったと思う。

当時はバグ修正やら、ユーザ対応やら、授業に出ない変な学生(しかも学部も文系だし・・・)だったと思う。今回の祝賀会で、過去のこととはいえ、不良学生のしでかしたことだから、きっと怒られるだろうと覚悟を決めていた教授連中には、なぜか許してもらえた。それだけのインフラを作り上げたという自分の中での(小さい)自信。そしてその土台の上に自分があるということ。SEとして飯が食える土台を作れたという恩義。それを忘れるようなことはしたくないし、むしろその恩返しをしないと、きっとどこかでバチが当たる。その恩返しをどこでしようか、ちょっと悩んでいる。金ないしなぁ・・・


2004/07/10 (土)


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