「太陽の黙示録」3巻目が発売されました。「かわぐちかいじ」の作品の中でも、「沈黙の艦隊」に匹敵する力作です。日本が大地震に襲われ、琵琶湖からまっぷたつに割れてしまう。そこで世界各地に避難民として生き延びていく日本人の姿、そして民族の姿を描くというストーリです。
民族とか国民という意識で考えると、日本人にはそういったアイデンティティというのが見いだしにくいような気がします。あえていえば、富士山を見たいという思いがあるヒトがいるくらいなのかもしれません。
海外で争乱に巻き込まれてしまった人が、救援の日本の航空機を見つけたとき、その日の丸をみて涙ぐんだ、という逸話を聞いたことがあります。真偽のほどは定かではありませんが、なんとなくわかるような気がします。
日本人が日本人であることのアイデンティティ。そんな単純で底が見えない問題を、このマンガは端的、かつ、現実的に書いているように思います。
戦後の復興とは趣の違う、民族再建という大きな目的を達成するために、人間はどこまで立ち上がれるのか、民族はどこまでまとまれるのか、国家ってなんだろう、民族ってなんだろう、そんなことを考えさせるのは、「かわぐちかいじ」の得意技です。
いろんな意味でグッとくるマンガです。沈黙の艦隊もそうですが、生き様のきれいなストーリです。ぜひどうぞ。
時間にルーズな人には2種類いる。それを許してもらえる人と、もらえない人。
普段、きっちり時間を守るからと言って、遅刻を許してもらえるかというとそうではないし、逆もまたしかり。その人のキャラクタとか、発するオーラがそうさせているのか、というと、半分は正しそうに思えても、半分は疑う。
一番はっきりしたモノの言い方をすれば、きっと「信頼関係」なんだと思う。「この人はこれだけやってくれてるんだし」「この人には迷惑かけられっぱなし自分が相手にどれだけのことをしたのか、そして相手は自分にどれだけのことをしてくれたのか。ギブ&テイクといえばあまりにもドライだが、「情けは人のためならず」といった方が、人情味があるだろうか。
自分にとって、ギブとテイクの量はどれくらいだろうか。どっちが多いだろうか。
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