すーぱーSEへの道にある5/1のブログにトラバもかねて、個人的見解を。
実は、一服しながら見ていたので、あまりちゃんとしたことはいえないのだけど、少なくともテレビという世界の中での議論という枠を取らずに見てみると、岡村の発言も、浜口発言も、本人にはその気があったとしても、見ている側にはそれが完全には伝わっていないような気がする。完全に、というだけで、ほぼ意図は伝わっているとは思うが。
見方を少しだけ変えてみる。結婚という事実を、直前まで伝えずに、いきなり式場に招集して、サプライズ結婚式を挙げる。テレビ的な演出、という見方、めちゃイケならでは、という見方、それぞれあるかもしれない。
でも、SEの世界ではよくある話のような気がする。つまり、とつぜん要件が変更され、それが直前に伝わり、どたばたと対応に走ることになる。もちろん、まったく異なる仕様に決まったとしても、それはそれで仕様が決まっているのだから、それに向かってとにかく舵を切ることになる。ゴールは見えている。そして残念ながら、ゴールまでの時間も、システムのサービス開始日が決まっている以上、決まってしまうことになる。直線でいけば一番速いのに、仕様が変更されると、直線に進むことどころか、進むことすらままならなくなってしまう。
彼らは芸能人であって、テレビに出るのが仕事であり、人を楽しませるのが仕事である。資本は「自分」でしかない。ということは、仕様が変わっても、なんとかすることはできる。でも、システムの仕様が、サービス開始直前に変更されたら、めちゃイケのように、どんなに字幕に「!」と現れても、その「!」の数がいくら増えても、バタバタと対応に走ることになり、ハードウエアの構成も、ミドルの構成も変更することにもなり、泊まり込みで対応する日々がエンドレスに続いてしまう。
サプライズさせるのは、テレビの世界だけで十分だとおもう。あちこちで仕様が変わり、ソフトでは実現できない壁ができ、政治力に翻弄され、そして支出は膨らんでいく、というシステム開発の世界。めちゃイケを見て、笑っている自分にキョトンだ((C)魔邪)。
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よゐこ濱口の発言(めちゃイケ)
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http://itpro.ameblo.jp/entry-be12e8f416ea7f68ddb1dc851a498742.html
記事ではないのだけど、グッとくる言葉を聞いたので、取り上げることにした。5月の連休と年末年始は、おそらくSEにとっては一番の修羅場だと思われる。明けたら新しいサービスが開始されたり、メンテナンスが終わって動き始める。
ここに、落とし穴が見え隠れする。それは、SEにとってはシステムの移行作業やメンテナンス作業の終了は、自分の仕事の終了でしかない。終わったあとの一服は、仕事からの解放感にどっぷり浸かれる瞬間でもある。ある種の達成感を感じながら、これまでの仕事を振り返る瞬間でもある。「ひと仕事おわった」と、ほっとする。
それが一番の落とし穴だ。つまり、最終的な利用者であるお客様にとっては、それが「スタート」なのだ。何のために仕事をしてきたのか。お客様に利用していただくためであって、我々が達成感に浸るためではない。作業が終わったから終わりではない。つまり、それはゴールではなくスタートなのだ。SEの考えるゴールは、実はゴールではない。
会社によっては、「サービス開始」だったり、「カットオーバ」だったり、「S」だったり、いろいろ言い方はあるが、システムが本番運転になるということに変わりはない。そして、そのシステムであったり、サービスであったり、いずれにしてもそれに関わってきたSEは、それがゴールと一瞬錯覚しながらも、無事に動くことを祈っている。
連休明け、システムトラブルが新聞に載ったりしませんように。
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