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「Sugaken's Web Page[NICE ARTICLES]」
2005/03版 その2



2005/03/11 (金)


2005/03/12 (土)

その電話、安全ですか? trackback URL trackback list

_ NECのIP電話が暗号化に対応,“個人情報保護法需要”狙う NewWindow
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20050310/157277/

 そういえば、この前に「IP電話のセキュリティ」について書いた。それが、すでに現実になっているということか。でも、所詮SSLを経由しているようにしか見えないのだけど。ということは、利用者にとっては(人間の感覚から見てほんの一瞬ではあるけれど)SSLの鍵交換を必要とするし、SSLの鍵を定期的に交換する必要が出てくる。さらに、IP電話を、IP電話モデムではなく、LANにつながるようなIP電話機器を使用する場合、さらにそれは一つのマシンとして考える必要が出てくる。ということは、PCでダイアリングするのと、あんまり変わらないのかも。

 そう考えたときに、IP電話は一つの局面を迎える。そう、今度はIP電話機にウイルスが出てくるかもしれない。鼓膜をつんざくような轟音を出してしまうかもしれない(そうなったら、コンピュータウイルスどころの騒ぎではなくて、本物のウイルスといってもいいのかもしれない)。果たしてそのときにどうなるのか。オレにはよくわからない。いずれにしても、あと数年内には現実の脅威になってくるのだろう。


マイクロソフトの手法 trackback URL trackback list

_ IE 7.0はタブ付きブラウジング機能を搭載 NewWindow
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/NEWS/20050228/3/

 ということは、世の中のタブブラウザは衰退していくのだろうか。おそらくそんなことはない。タブブラウザは必要とされる。IEとは別に。それは、すでに現実に普及していること、(現在の)IEにはない機能を持っていると言うことから、判断してもいい。だから、IEがタブブラウザになったことに、あんまり好感は持てない。が、WordとかExcelみたいなMDI環境を考えてみると、確かにIEだけがSDIだということに違和感は感じる。その進化は妥当かもしれない。

 それに対して、なんとなく(IEの補助機能をたくさん盛り込んだ)タブブラウザを駆逐するような動きを見せるのは好きではない。それがマイクロソフトの常套手段だとしても。まだその機能がちゃんと見えた訳ではないけれど、このまま安全なブラウザになってくれればそれで十分なのではないかという気がする。

 あ、そうか。なんとなくわかってきた。IEのシェア衰退という事実に対して、他のブラウザのシェアが伸びてきた。その原因を分析したところで、タブにするという案が出てきて、実装されたと言うことなのだろう。だから、後追いで駆逐するいつものマイクロソフトの手段なのかも。


SEはつらいよ trackback URL trackback list

_ そのメールが相手の怒りを招く NewWindow
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20050307/157089/

_ 「プロジェクト・マネジャはギリギリのところで働いている」 NewWindow
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20050308/157166/

_ “ビジネス基礎力”向上計画 第16回〜部下との“好感度高い”接し方(2) NewWindow
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/rep02/362758

_ 「能力評価」を反映しない成果主義は不満高める NewWindow
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/363448

_ 「システム変更は特定の開発者に集中し,その人をつぶす。PMSによる実態把握が不可欠」 NewWindow
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NIP/NEWS/20050304/157043/

 人が見えないものを作るから、そのイメージを頭の中で具現化できる人に仕事が集中する。そして、人以外の生産手段がない(開発環境をいくら準備したところで、ソースコードを書くのはやっぱり人だ)から、人と人のコミュニケーションは他の業界はともかくとしても、とにかく必要になる。さらに、その作業環境を考えると、表面的にはニュアンスの伝わらない文字、しかも文字データでしかない。手書きならまだ意味合いが伝わるかもしれないし、さらに会ったことのある人なら「オマエ、バカだなぁ」という言葉のニュアンスも伝わってくるかもしれない。「オマエ、バカだなぁ」が、悪意を持っているか、それとも単なるコミュニケーションなのか。

 そう考えると、見えないものに対してSEの気苦労(またはSEが持っているかもしれない見えない壁)は多いのかも。でも、他の職業と比べても、あんまり変わらないのかもしれない。自動車工場だって生産ラインは外国かもしれないし、作った人の顔が見えるわけでもないし。SEは特殊な環境にあるとは思いたくないし、特殊な環境にあることを理解してもらうつもりもない。その分だけ、我々はお金をもらっているのだから。その仕事を、自分で選んだのだから。


守るべきもの trackback URL trackback list

_ 満員電車に負けない、iPod用『装甲板』 NewWindow
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050310303.html

 防弾チョッキにもなるそうです。この装甲板。確かに右の胸ポケットに入れれば、狙われてしまった人も安心して音楽を聞くことができます。


IPアドレス trackback URL trackback list

_ ソフトバンクBBへの「/8」の割り振りは妥当 NewWindow
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NNW/NEWS/20050309/157234/

 126.0.0.0ですか。割り振られたの。127.0.0.1と勘違いする人は出てこないんでしょうかね。IPアドレスが枯渇するのが2022年、それまでにはIPv6に移行しているのだろうけど、あまりにもグローバルアドレスに対して「貴重品」という考え方がないような、あるような。

 昔はグローバルアドレスはものすごく貴重品だったのだけど、オレが古いのかな。


変わり続けること。google。 trackback URL trackback list

_ グーグル、検索キーワードを提案する「Googleサジェスト」日本語版を提供開始 NewWindow
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20081187,00.htm?tag=nl

_ もう1つの日本語新サービス「Googleアラート」--検索結果をメールでお知らせ NewWindow
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20081193,00.htm?tag=nl

 勝手にキャッチコピーを付けてみました。そして、変わり続けることへの苦悩を感じる。少なくとも今回始まったサービスは現在の延長上でしかない。しかも、これまでに比べて「ちょっとした」進化でしかない。Gmailを始めたときの衝撃はない。でも、googleは変わり続けることが、アイデンティティを確保するための手段なのだろう。

 変わり続けること、そしてその中心に、変わらない何かを持ち続けること。オレにはなにかあるだろうか。



2005/03/13 (日)


2005/03/14 (月)

人間がやること、コンピュータにやらせること trackback URL trackback list

_ アマゾン、「女の子にはピンクの包装紙」を提案するシステムで特許取得 NewWindow
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20081264,00.htm?tag=nl

 たとえば、普通の店なら、きっとこんな特許は成立しないに違いない。それが近所の文房具屋であれ、ドラッグストアであれ、雑貨洋品屋であれ。でも、それをシステム的に対応することに特許が成立する。これって、ビジネスモデル特許は成立するのだろうか。なんとなく、「すでに公知の情報」として受理されないのかもしれない。

 うまくやったもんだ、とみるか、それとも「人間なら普通にやることを、コンピュータにやらせることで特許にしてしまったのか」と見るのか。個人的には後者です。なんといっても、ちょっとした機転の利く人間なら、これくらいのことは簡単にやってのけるから。



2005/03/15 (火)

紺屋の白袴 trackback URL trackback list

_ 早く家に帰ろう--「時短」が進む米ソフトウェア業界 NewWindow
http://japan.cnet.com/special/story/0,2000050158,20081294,00.htm?tag=nl

 うらやましい、とか言ってはいけないんでしょう。確かに、ドットコム長者も珍しいことではなくなり(そして、自分にはできないと思う人も多くなり)、プロジェクトの管理能力が向上したこともあるのかもしれない(個人的には信じられないが)。でも、一番の原因は、プログラマも、システムエンジニアも、技術者ではなくて、サラリーマンだということに気がついたと言うこと。決して彼らは特殊な職業ではなく、普通の見識を持った、普通の人なんだと言うことに、実は気がついたのかもしれない。そして、彼らの職業の特殊性として、自分である程度の仕事はコントロールできるということもある。実際には、納期さえ守れれば、自分たちの仕事としては特段の問題はないということ。だから、この時短の流れは、特殊なものではないし、特殊なものであってはならない。むしろ、この流れが加速していかないと行けない。

 オレの仕事、もっと時短できないかな、と思った人は、ちょっと考えが早い。なぜなら、今の日本の給与体系は、時間を単位としているのであって、成果を単位としているのではない。だから、時間が短くなれば(特に残業時間が短くなれば)、給料は下がってしまう。それが故の成果主義ということなんだろうが、成果を客観的に評価できるほど、我々の職業は単純になっていない。そこまでは進化していない職業だからこそ、評価(つまり給料や昇進)は完成していない。システム屋なのに、そういうシステムを作り上げることができない。なんだか、ちょっと矛盾。



2005/03/16 (水)

二者択一 trackback URL trackback list

_ 彼らがアップル製品を嫌う理由 NewWindow
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050315204.html

 好きが高じての嫌い。だから、嫌い。そういってしまえば、元も子もない。これをWindowsに置き換えてみる。好きが高じての嫌い、となるだろうか?単なる嫌い、でしかない。もっとも、記事を読んだところで好きも嫌いも考えた故の理由ではなく、単なる嫌い、でしかないようにしか見えないが。

 好きか嫌いか、という単純な問題。それが購買行動を左右すると言ってもいい。好きなら買うし、嫌いならなかなか買わない(絶対に買わないか?と言われると、必要に迫られて買ってしまうこともある)。

 好きか嫌いか。単純な問題のスキマには、こういうオタクがいるんだな、ということを再確認する記事だった。



2005/03/17 (木)

賛否両論 trackback URL trackback list

_ 『iPod Shuffle』使ってみました(上) NewWindow
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050317205.html

 本文の表現にグッときた。「110グラムは軽そうに見えるが、110グラムのハンバーガーはどうだろう」。110グラムの重さ。1円玉で110枚。そりゃちょっと重く感じるかもしれません。重さとは相対的なものでしかないからね。

 iPodが嫌いという論評にしても、使ってみた感想にしても、注目を集めている商品であることは間違いなく、音楽を持ち歩くという発想が、市民権を得たことも間違いない。そして、それが起爆剤になったということも。

 そろそろminiからiPodへの乗り換え需要が出てくるのではないかと思うのですが、オレだけですかね。


足りないもの、満たすもの。 trackback URL trackback list

_ 水を加えるとその場で完成する緊急用シェルター NewWindow
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050317301.html

 確かに、その場で使えること、そしてコンパクトに持ち歩けることは、災害時、緊急時には必須の条件となる。そして、このシェルターも、水だけでよいということは大変な利点。逆に言えば、水を利用する優先度を考えなければならない、ともいえる。

 何もいらない(たとえば、今回の場合は水もいらずに空気を吹き込むだけ、というような場合が該当)、ということにはならないと思うが、やっぱり、限りある資源、しかも緊急時となればその重要度は極限まで上がるはずだから、どう使うのか、というのは難しい。うまくクリアできる方法、あるのかな。


次の一手 trackback URL trackback list

_ 【緊急連載・ソフトバンクはどこへ行く】存在感に乏しいFTTH,次の一手は NewWindow
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20050316/157566/

 たしかに、ADSLに比べれば、FTTHは魅力が薄い。とくにヤフーは。通信業界のガリバーであるNTTに対して対抗したいと言うことなのであれば、ADSLと同じようにFTTHも魅力的な価格で迫っていくことが一番の方法のような気がするのだが。

 NTTに勝つための手段としては、打ち止めなのか、それとも次の一手があるのか。凡人にはわからないのだけど、おそらくボーダフォンでも購入するのではないか、という噂もある。総合通信企業、という第二のNTTになる、というのはソフトバンクにとって本意なのだろうか。個人的にはちょっと違う気がするが。



2005/03/18 (金)


2005/03/19 (土)


2005/03/20 (日)

ナンバーワンではなくオンリーワン。 trackback URL trackback list

_ アドビが特別であるわけ NewWindow
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000050154,20081401,00.htm?tag=nl

 アドビが特別というわけではなく、アドビが築き上げてきた実績を考えると、OSというわけでもなく、Officeスイートという訳でもなく、文書が作れるというよりも、文書を配布したり、閲覧したりすることに注力されていることからして、なんとなく、それは「特別」ではなく、オンリーワンだったことがポイントだったのだろうと思う。

 ドキュメントを見ること。そして、どんなドキュメントでも、どんなOSでも表示できるようにするPDFスイートは、作成もフリーでできるようになり、見ることもフリーウエアで実現できるようになっている。Acrobatの差別化をするには、その先、つまり文書を作成する、配布する、見る、印刷する、の延長上、編集機能(元ファイルとのリンケージが作れればいいかな)とか、一般的なHTTPサーバにCGI機能として集団レビュができれば、もっと変わってくるのかな。

 元のファイルを壊さずに、いかにして文書のレビュを効率化するか。WordでもExcelでもいいのだけど、その複合系として、一つの資料をまとめてレビュできる、そんなソリューションができるような差別化だったら、買うかもね。


見込みの数字、実際の数字 trackback URL trackback list

_ 「専門的な人材が12万人不足」,総務省のセキュリティWGで報告 NewWindow
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20050317/157624/

 12万人も必要なんでしょうか。人数で言えば、自衛官(約15万人)に匹敵する人数。NTTグループを上から下まで数えても、約18万人。この数字は絶対にゲタを履いているような気がする。

 もっと根源的に考えてみる。日本の人口が減少傾向にさしかかるという話も聞くのだけど、12万人という数字を確保できるんだろうか。専門家(注:知識ばかりでぜんぜん手が動かない人々という程度の意味)を増やすのではなくて、それをテンプレートにして、自動化を進めることができるのではないだろうか。人手が足りないのは、おそらく人が足りないのではなくて、工夫が足りない。自戒も込めて。




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