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2004/06版 その2


[前日へ続く]

2004/06/11 (金)

駄菓子屋 −そういえば田舎にもあったな−

台風くずれがくるということで、そそくさと帰宅。駅前で、駄菓子屋がイベントホールに出店していた。

そういえば、田舎にもあった。学校からの帰り道に立ち寄ろうとすると30分くらいよけいにかかるくらい遠いところにあった。電車の操車場の近くで、電車の音がしていた記憶がある。当時は「いっせんこや」と言っていた。団地に住んでいたから、こういう店が近くにあるということがうらやましかった。

そして、中学校に上がって通学途中にその店があると思っていたら、店がなくなっていた。それが中学校生活で一番悲しかったことだった。

ガキの頃の思い出として、そんなにきれいな店じゃなかった。木枠にガラス板がはめ込まれた箱の中に、いろんなものが入っていた。イベントホールで駄菓子を見かけなければ、思い出すこともなかっただろう。

ずっと残しておきたくて、お菓子ではなく「おじゃる丸(画像)」を買ってみた。会社に飾ろうと思う。


2004/06/12 (土)

万年筆 −電子的な文字と手書きの文字と−

ずっと引き出しに眠っている一本の万年筆がある(別ウインドウで拡大写真)。仙台で手作り万年筆を作っている大橋堂の一本(別ウインドウで大橋堂の箔入りペンケース)である。使う機会がないわけではなかったが、ボールペンの手軽さに負けて、ずっと眠っていた。

久しぶりにキャップを外してみた。当然、放置していた結果は「インクが固まる」という当然かつ万年筆にとっては最悪の結果だった。まずはペン先(別ウインドウで拡大写真)を外して洗ってみる。真っ黒になっている。これも当然だが。水を入れた容器にペン先をつけて一晩おいてみた。容器は真っ黒くなっていた。キャップの内側もよく拭いて、流水で水が透明になるまでよく洗った。でも、これでいいのか不安になってきた。不安は二つ。

一つは、これでインクの固まりはすべてとれたのだろうかという不安。そしてもう一つは、万年筆を使うことがあるのだろうかという不安。

まずは最初の不安を解決しなければ、二つめの不安を払拭しようにも使うことができない。ネットでメンテナンスをしてくれるところを探してみることにした。

ちょうど、明日、日本橋三越でメンテナンスをしてくれるらしい。行ってみることにしようと思う。定期券でいけるし。そのついでに、いろんなインクの色があることを知った。恥ずかしい。ちょうどいいので、青っぽい(できれば紺色)のインクがあれば買ってくることにしよう。


2004/06/13 (日)

万年筆その2 −復活−

で、日本橋三越に行ってきた。東京に住んでいるくせに、日本橋は電車で通過したことしかない。道路の基点も、修学旅行で通過したくらい。東京人として非常に恥ずかしい。

ということで、やっぱり道に迷う。地下鉄の道案内通りに歩いているくせに、どうも身動きが不審。おとなしく三越前まで行けばいいのに、定期でいけるからと日本橋で降りてしまったのが悪かったのか。見つけたと思ったら駐車場だったという痛烈なオチつき、汗かきっぱなしでどうにか到着。

日本橋のデパートに行くこと自体、分不相応(なんたって仙台の田舎者ですから)な気がしていた(現に万年筆のメンテナンスをする用事がなければ、あと数年は行くことはなかっただろうと思う)。そして、店内に。やっぱり、ペルシャ猫でも飼ってそうなオバサマ型ばかり。きっと自宅では「ざます」とか言ってるんだろうな、と勝手な想像をふくらませつつ、エレベータに乗る。文房具売り場。で、ウルトラクイズも真っ青な「休憩中」のプレートが机の上に載っている。ショック。店員さんに聞くと、どうも40分後に戻ってくるらしい。

仕方がないので、一服しようと思ったが、この近辺にドトールが見あたらない。しょうがないので日本橋のたもとにあるスタバで休憩。オープンカフェでは一服できるようなのだが、田舎者はそんな豪快なこともできるわけがなく、一服したい衝動を店内で抑えていた。

さて、店から出て一服しようと思ったが、なかなか「たばこ空間」が見つからない。路上で吸ってもみっともない(携帯灰皿もってなかったし、持っててもちゃんとした場所じゃないと心がとがめる)。ということで、三越に戻ってみる。

店員さんに「たばこ空間」の場所を聞き出して気が付いた。たばこがない。ショック。自販機が7階、空間が1階。なんじゃそりゃ。しょうがなく7階で購入。そうこうしているうちに時間になったので、再び文房具売り場へ。いた。ちゃんといた。大橋堂の人ではないけれど、どのメーカでも見てもらえると言うことだったので、見てもらった。

おじさんに事情を告げると、ただ一言「大橋堂の?」と聞いてきた。ペン先には大橋堂の名前が入っている。慣れた手つきでペン先を外し、めがね洗浄なんかに使う超音波洗浄機につけた。と、おじさんは軸やキャップをルーペでしっかりと見ている。クリップの部分を折れそうなくらいに曲げようとする。弾性でも見ているのだろうか。

待つこと数分、「座って」と言われることもなく、イスの後ろで待っていた。水気を切って、今度はルーペを観察。「はい。これで大丈夫だから。インクはセーラーのを使えば大丈夫。そこで売ってるから」と教えられる。で、速攻購入。紺色に一番近い?ブルーブラック(クリックすると画像)にした。

これで昨日の一つめの不安は解消した。また迷いながら日本橋まで戻り(駅に着いた後で、三越前から地下鉄に乗ればよかったと後悔)、家に帰った。

早速装着(クリックすると画像)。で、試し書きをしてみる。いい感じ。二つめの不安も解消しそうだ。


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